観測史上最大クラスの太陽フレアが発生

夏らしい夏がなくすっかり秋の気候になったこの頃、今日は朝から爽快な秋晴れだったので庭の草むしりをしてみました。

いつの間にか根づいた雑草、”進撃の巨人”よろしくズカズカ足を踏み入れる私から逃げる小さなコオロギたち、「自然の力は偉大だな」と改めて感じる気持ちのいい朝です。

▽どんどん複雑になる”進撃の巨人”



地上から見える太陽はいたって穏やかですが、2017年9月6日に大規模な太陽フレアが二度にわたり発生したそうです(特に夜9時のフレアは最強クラスのフレア)。

太陽フレアの影響で太陽風は乱れ、本日午後3時から通信に影響がある可能性が示唆されています。

今日は太陽フレアについて、今回の報道を基に基礎的な情報をまとめてみました。主な参考資料は「11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生」(AstroArts公式サイト)です。

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X9.3の太陽フレアが発生

『太陽フレア』とは太陽で発生している爆発現象です(爆発現象としては太陽系で最大規模)。小規模なものは1日3回程度発生していますが、今回の規模のようなものは約11年ぶりです。
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太陽フレアの規模はX線強度による等級で表示されます(低い方からA、B、C、M、Xの5等級、各等級は1~10未満の強度で区分され10倍ごとに1つ上の等級に上がる)。

9月6日18時頃 X2.2のフレア発生
9月6日 21時頃 X9.3のフレア発生
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Xクラスのフレアの強度が9を超えたのは11年ぶり

太陽フレアの”何が”問題なのか?

フレアが発生すると多くのX線、γ(ガンマ)線さらに高エネルギー荷電粒子が発生します。さらに太陽コロナ中の様々な物質が惑星間空間に放出されます(=CME)。

【X線・γ線の影響】
地球の磁気圏内(高度約6万km以内)にいれば人体に影響を与える量の被ばくはありません(X線はレントゲンで使用される電子線、γ線は放射能の1種)。地球磁気圏外では人の致死量を超える被ばくもあり得ます

【高エネルギー荷電粒子の影響】
デリンジャー現象(通信障害)、磁気嵐、オーロラが発生する要因となります。デリンジャー現象が発生すると衛星や無線通信に悪影響があります
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北朝鮮が開発している電磁パルス爆弾(EMP爆弾)はこの規模を大きくしたもの。電子機器の破壊・誤作動、電力毛や通信機器の機能マヒなどを示唆されている。(参考:「電磁パルス攻撃、対応遅れ」/時事通信公式サイト

今回のCMEは地球に来る?

太陽フレアは大きな太陽のどこかで発生するので、全ての太陽フレアによって発生した”太陽コロナ質量放出(CME)”が地球に向かうとは限りません。でも今回のCMEは地球に来ます

予測ではCMEによる太陽風の乱れは9月8日の夜ごろ(日本時間の場合)に地球に到達するようです。太陽風が到達すると磁場嵐が起きたり、オーロラの活動が活発になります(オーロラは喜ぶ人が多そうですが)。
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カナダや北欧で見られるオーロラは”高緯度オーロラ”ですが、太陽風の影響で見られる”低緯度オーロラ”は日本、特に北海道で見ることができます(低緯度オーロラと高緯度オーロラは発生原因が異なる)。

北海道では実際に2014年、2015年に低緯度オーロラが観測されています。

低緯度オーロラは赤いことが多いのが特徴です。そのため古い史書では「赤気」「紅気」と表現されています(推古天皇、天武天皇の時代に見られた記録あり)。

国民生活に影響する?

宇宙や太陽がやることは規模がとても大きく、太陽フレアにより太陽嵐(磁気嵐)がおきると電気系統が混乱する可能性があります。過去の事例(日本)によると9時間にもわたる停電が起きたこともあります。
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強力な誘導電流により高圧変圧器が破壊(融解)された場合電力網が停止(=停電)、完全復旧には4~10年かかると試算(全米科学アカデミーの報告書(2008年)より)。世界規模で破壊された場合は全ての生産が停止し、文明は19世紀初頭に戻ると予想されている。

通信ケーブル、放送、携帯電話など電機・電子系統は更に脆弱(壊れやすい・影響を受けやすい)であると示唆されています。

宇宙空間にある衛星は破壊される可能性が高く、この場合は通信衛星、GPS、気象衛星、偵察衛星などから情報を得ることができなくなります
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「明日の天気が分からない」「ナビが使えない」など現在の国民生活は衛星からの情報にかなり依存していることが分かります。

必要以上に太陽フレアの影響を恐れる必要はありませんが、生活に影響する可能性がゼロではない限り「こういうことがある」程度には知っておいて損はない宇宙気象だと私は思います。

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takka

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